第6話エピローグあとがき+α




■6話のエピローグは最初、ヨハネがカレン神父の妹に会いに行く話で、
長くても10ページ程度で終わる予定でした。が、頭の中で考えていたものを
実際原稿用紙に描き出してみると、何か違うなぁ・・・となりまして。
で、どうせなら少年時代の話を掘り下げて描いてみようと、ストーリーを変更。
それでも、ネームの段階では30ページ以内で終わるはずでした。
しかしこれまた描き始めると、これじゃあ話が薄すぎる!と、どんどん
増えていくページ。ラストも何だかんだと3回くらい変更になりました。
長かった・・・。      

■少年時代のヨハネは、異質である自分が何とかまわりに溶け込める
ようにと愛想笑い等をしたりしたものの、かなり不自然な作り笑いになる事も
ありました。(すぐ真顔に戻ったりするのもその一つ)
アンジェラとその家族はあまり細かい事は気にしないタイプで、
世話好きというのもありパン屋がヨハネの唯一の「居場所」となりました
  
 過去や現在の自分との葛藤と、その後の体験等で、街を離れてからは
だんだん冷血・高慢気味な性格に。賞金稼ぎのような事をしているうちに、
相棒のフジツボ氏(仮名)と出会います。2人でずっと組んでいたらもっと
まともな性格になっていたのかもしれないのですが、あまり年月が経たない
うちにフジツボ氏と死別する事になり、再び一人ぼっちになってしまった
ヨハネはさらに性格がひねじれてしまいます。                    

 現在はシェリーやマリアと過ごすうちに少し角が取れてきてはいますが、
親しくない相手にはやはり容赦が無かったりします。
尚、人格形成には少年時代に受けた虐待などもかなり影響していて、
大人になった今でも根深く精神を蝕んでいます。      

最後まで読んで下さってありがとうございました!
■フジツボとヨハネの短編(中篇?)はこちら→ 「existence」